20代女性
高校時代にふとした出来事がきっかけで不登校になり学校を中退、家に引きこもる生活が始まりました。 両親も最初こそ色々と言ってきましたが、気が付けば私が家に居る事が当たり前になり、特に何も言われなくなっていきました。 このままでは良く無い事は分かっていましたが、何をどうしたら良いのか分からない焦りと不安を抱えて日々を過ごしていました。 しかし、子供の頃から元々物静かだった性格が災いして、自発的に何かを始めたりする事も出来ないでいた私、そんな折に母からの誘いでこのプログラムに参加する事になりました。 私にとっては初めての海外、私の事を知る人間が誰も居ない地での生活、人に言われて参加したプログラムでしたが未知の旅への準備となる非日常的な時間はとても楽しかったです。 出発当日、飛行機を降りて空港から外に出ると、当たり前の事ながら現地では英語での会話が飛び交っています。 しかし現地には日本人のスタッフさんも居るし、日本語での会話もある程度は通じるので会話に困る事はありません。 初日はプログラムに参加された皆さんや現地スタッフさん達との顔合わせと歓迎会を兼ねて、浜辺でのバーベキューが催されました。 現地の外国人スタッフさんがお皿いっぱいに盛り付けられたお肉を笑顔で手渡してきた事を覚えています。 様々なプログラムの工程を終えて、皆がすっかり打ち解けて馴染んでいた最終日の前夜、プログラム参加のお疲れ様会とお別れ会を兼ねてのバーベキューパーティーが催されました。 催しの最中、初日にお肉が山盛りのお皿を手渡して来た現地の外国人スタッフさんが、またしてもお肉を山盛りにしたお皿を笑顔で手渡してきました。 数日に渡るプログラムの過程で彼とも仲良くなっていた私は、流石にお肉が多すぎるので、お肉の量を少し減らしてもっと野菜も盛り付けて彩りを綺麗にしなさいと、たどたどしい英語に身振り手振りで伝える事にしました。 私の中学生レベルの英語に身振り手振りで伝えている様子を真剣な眼差しで見聞きした彼は、一拍置いた後、sorry,sorryと言って今度は野菜だらけのお皿を満面の笑みで手渡してきました。 もー!っと怒る私を見て楽しそうに笑う彼を見て、私もすっかり笑顔になっていました。 気が付くと家に引きこもっていた時に感じていた焦りや不安感はすっかり消えていて、日本に戻った私は今、就職活動をしています。 ただ家に居る事が当たり前の日常になっていた私にとって、このプログラムはそんな私のその場で足踏みをするだけの当たり前だった日常を壊して背中を後押ししてくれるとても有意義な物になりました。 いつになるかは分かりませんが、しっかりと英語を身に着けて、今度はこちらから彼に冗談を言ってやれるようになりたいです。 |
U様!
現地のスタッフとも上手く打ち解けられ、楽しい思い出が出来た様で幸いです。
出発初日は少し曇り顔も見られましたが、最終日には終始素敵な笑顔が見られましたね!
現地スタッフのErickも次の再会を楽しみにしていると言っていました。
HAJIMU