DURプログラムに参加した人より、海外ドラマを英字幕なしで見ているのだけど、サッパリ…なんて事を聞きました。
2016年にDURの英会話講座なんてブログエントリーをしましたが、海外ドラマや洋画を英語脳になっていないか、なっていても初級レベルの時に字幕なしで聞くのは賛成できません。
やるなら、英語の字幕を付けて…ならまだ良いのですが、これもネイティブ独特の言い回しや、スラングも容赦なく入ってくるからお勧めは出来ません。
本当の意味で原作として海外ドラマや洋画を見たいなら、やはり英字幕で見た方がいいのですが…なかなか難しいんですよね。
たとえば、下の画像は「24」という、一時期超人気となった犯罪アクションドラマのワンシーンで、画面に出ている女性と、画面に映っていない別の人物との会話なのですが、どういう訳だと思いますか?
I don't need you to tell me.
まぁ、これは直訳で大丈夫ですね。「(私が)教える必要はないです」「(私が)伝える必要はない」などです。この前の会話がないので確定ではないですが、そんなような言葉であることは間違いない。
問題は次の言葉。
Apparently you do.
これ、どう訳しますか?apparently の単語の意味が分からなければ、それでお終い!であるのですが、この単語は「~のようだ」とか、「~らしい」という形容詞、副詞です。
例えば、This is not the case. では、「これは事実ではない」ですが、Apparently, this is not the case. となると、「これは事実ではないようだ」となります。
日本語的には「どうもそんな感じがする」という意味合いを持たせたい…確信や断定ではないのだけど、それに近い強調した言い回しの時に使う事が多い単語ですね。
Apparently you do. を直訳すると、「(あなたは)するようだ」となるのですが、この場合のdo(する)は、前の会話である「教える必要はない」という言葉に対しての反語ですので、
「(教える必要がない)ようだ」となり、繰り返すことによる皮肉…日本語に和訳するなら、「そんな感じよね」とか「おっしゃるとおり」みたいな意味合いになります。
日常会話の範疇の単語ではあるのですが、だいぶ頭が英語脳になっていないと、これは意味わからないでしょうね。
海外ドラマや洋画を英語教材としてお勧め出来ないのは、上記のように結構英語脳が完成されていることが前提での会話が多いからです。
例えば、ドラマ「半沢直樹」を教材として、日本語を覚えるのは難しいでしょう?(笑)
それと一緒ですよ。